最終更新日 2024年09月16日
社長や特定の個人に依存している経営スタイルを「人依存」の経営と言います。「人依存」の経営では成長性、永続性に限界があります。個の力を超えて、自動的に成長する会社を創るには、「人依存」から「仕組み依存」の経営に変革していくことが欠かせません。
自社が目指すべき方向性を明確にし、そこに至るために必要な「仕組み」を構築するとともに、会社全体を「仕組み依存」の文化に転換していくことが重要です。
弊社は年商1億~5億円のビジネスを「年商10億~30億円企業に変革する仕組みづくり」をコンサルティングしております。
私たちは2001年の創業以来、多くの企業を支援して参りました。その実践の中で導きだした自信のメソッドを、皆さまにご提供しております。
本稿は、筆者が一橋大学大学院 経営管理研究科 博士前期課程に在学時に研究した、Michael E. Gerber氏の著作「The E-Myth Revisited」を基にしております。
Gerber氏は、米国の著名な経営コンサルタントであり、中小・成長企業経営者のアドバイザーとして知られています。
Gerber氏は、本書の中で『職人としてのスキルだけではなく、リーダーとしての視点がビジネスの成功に不可欠である』と説いています。さらに、『起業した人が職人からリーダーに変わる必要性』を強調しています。
「The E-Myth Revisited」は、米国成長企業500社のCEOが推薦する書籍として、「7つの習慣」や「ビジョナリーカンパニー」などの名著を抑え、ナンバーワンを獲得しています。
本書は、中小企業経営者のバイブルとして、世界16カ国語に翻訳され、700万部以上のベストセラーです。さらに、世界118の大学で、起業家育成の教科書としても用いられています。
1. なぜ、大半の中小企業が失敗するのか?
1-1.10年で85%の会社が消滅するという現実
1-2.社長が最も忙しく、一番の稼ぎ頭であることが問題
1-3.中小企業の6つの経営課題
1-4.6つの課題を解決する流れ
1-5.経営が停滞する最大の要因はオーナーズトラップ
2.オーナーズトラップとは
2-1.オーナーズトラップの第一段階
2-2.オーナーズトラップの第二段階
2-3.オーナーズトラップにはまった社長の末路
2-4.オーナーズトラップに陥る原因
2-5.オーナーズトラップから抜け出せない理由
3.経営者に求められる人格と会社の成長ステージ
3-1.経営が失敗する原因を知る
3-2.経営者に求められる3つの人格
3-3.会社の成長ステージ
3-4.成熟期に向かうために求められる経営者の視点
4.「人依存の経営」が会社を停滞させる
4-1.「企業は人なり」は幻想?
4-2.やりがちな対応策
4-3.「人」依存を止めない限り問題は繰り返す
4-4.「人依存(社長依存)経営」の典型的パターン
4-5.中小企業の典型的な思考法
4-6.会社をシステムで切り分けて組織設計
4-7.中小企業経営者の勘違い
5.オーナーズトラップから抜け出す方法
5-1.経営の視点を変える
5-2.仕組みとは?
5-3.仕組みこそ独占的資産
5-4.後継者問題の根本原因
5-5.仕組みで永続するためには?
5-6.「人依存」vs「仕組み依存」
6.仕組み化の定義
6-1.自社独自の仕事のやり方にする
6-2.仕事のやり方に再現性を持たせる
6-3.仕組み化とマニュアル化、標準化、数値化、改善の関係
6-4.仕組み化による10のメリット
6-5.仕組み化によるデメリット
8.弊社の「経営の仕組み化コンサルティング」
8-1.このような中小・中堅企業におススメです
8-2.仕組み経営導入後の未来像
8-3.「経営の仕組み化コンサルティング」の特徴
8-4.「経営の仕組み化コンサルティング」の効果
8-5.弊社が選ばれる5つの理由
■売上のほとんどを社長が稼ぎ、現場から離れられない
■社長にしかできない高度な業務を増やし続ける
■結果、社長が不在だと何も進まない組織になる
■社長が朝から晩まで働き続けても、その業務量の限界で成長が止まる
■言われたことしかしない指示待ち社員が多く、自主的な工夫や改善がない
■モチベーションが低い
■業績に真剣なのは社長だけで、従業員に成果意識がない
■会社に一体感がない、一枚岩にならない
■会社の雰囲気が悪く、チームワークがなくバラバラ
■人が採用できない、定着しない
■優秀な人材から辞めていく
■人によって仕事の成果がバラバラで、誰かが辞めれば問題が生じる
■必死で働いているが生産性が低く、儲からない
経営課題の原因は、会社によって千差万別です。特定した原因が間違っていたら、課題は永久に解決できません。
本当の原因が特定できれば、「仕組み」づくりで解決策を練り、実行できます。「人」に依存せず「仕組み」で解決できれば、未来永劫、同じ課題で悩むことはなくなります。
上の図は、オーナーズトラップの典型的な特徴を示しています。それぞれの要素を解説します。
経営者(オーナー)は自分が会社員時代に培った職人技(技術力や営業力、サービス力)を武器に起業します。大半の会社はこのようにして設立されますので、これ自体が悪い訳ではありません。
経営者(オーナー)が特定の技術やスキルに精通し、その技術を磨くことに重点を置くことで、事業がその技術に依存する状態です。この場合、オーナー自身が業務の中心人物となり、その技術を持つ他の人を育成することが疎かになりがちです。
経営者(オーナー)が多様なサービスを高いレベルで提供することに注力することで、事業が複雑化します。この複雑さが、他の従業員や外部の支援者にとって理解しにくくなり、オーナー自身が事業の中心人物であり続ける状況を生み出します。
経営者(オーナー)が業務の多くを自分でこなさなければならない状況です。これは、特定の業務が他の従業員に任せられない、もしくは任せる体制が整っていないことを意味します。
結果として、事業の運営や成長が、経営者(オーナー)個人のスキルや知識に大きく依存している状態です。経営者(オーナー)がいなければ事業が正常に機能しないため、オーナーは休暇を取ったり、病気になったりすることもできなくなります。
さらに悪いことに、オーナーズトラップには第二段階があります。これは社員を雇うことから始まります。
業務が経営者(オーナー)に依存し忙しくなると、人を雇い入れるようになります。
しかし、経営者(オーナー)は既に多忙なため、入社した人の面倒を見るゆとりがありません。育成は放ったらかしになり「背中を見て育て」という状態になります。
その環境に耐えられず、新入社員が辞めていきます。この会社に居てもスキルアップが望めない、居場所がない、と感じて辞めてしまうのです。
オーナーズトラップにはまった経営者(オーナー)は、いずれ次のような状態に陥ってしまいます。
経営者(オーナー)が事業の中心となりすぎると、経営者(オーナー)の時間やエネルギーが限界に達し、売上の成長が頭打ちになります。経営者(オーナー)がすべての重要な業務を担当することで、事業の拡大が困難となり、結果として売上の限界が訪れます。
経営者(オーナー)が日常業務に追われすぎると、経営に必要な戦略的な仕事に時間を割くことができなくなります。経営計画の策定、事業の方向性の決定、新規事業の開拓など、長期的な視点での経営活動が疎かになり、事業の持続可能性が危ぶまれます。
経営者(オーナー)が多忙な業務をこなすことで、過度のストレスがかかり、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。長時間労働や精神的なプレッシャーは、肉体的・精神的な健康被害を引き起こし、最悪の場合、仕事を続けることができなくなるリスクがあります。
経営者(オーナー)が業務に追われるあまり、従業員の教育やサポートに時間を割くことができなくなります。従業員が適切な指導を受けられず、成長の機会を失うことで、モチベーションが低下し、最終的には離職する可能性が高まります。これは事業の安定性に悪影響を及ぼします。
経営者(オーナー)の体力が限界に達すると、会社の運営にも支障が生じます。経営者(オーナー)が健康を害し、仕事を続けることが難しくなると、事業運営が滞り、会社全体のパフォーマンスが低下します。これにより、会社が衰退し、最終的には存続が危ぶまれる可能性があります。
オーナーズトラップによって後継者が育たず、知識や権限がオーナーに集中することで、オーナーの退任や不在時に事業が不安定化し、事業の継続性や価値が損なわれる問題が生じます。
これらの結果、経営者(オーナー)は、「重要度」が高いにもかかわらず「緊急度」が低い業務(経営者の本来業務)を後ろ倒しにしてしまいます。
例えば、将来ビジョンを明確に作る、長期的な戦略を作る、長期的な人材育成、人材投資、仕事の仕組化、さらには新市場の開拓というような仕事は、今日、実行しなくても会社の存続に直接的な影響はありません。
しかし、今日から仕掛け、今から逆算してやっていくことを通じて3年後、5年後、10年後の未来が変わるという仕事が後ろ倒しにされてしまって、目の前の仕事や今月の業績、ここ1年間の経営計画に振り回されてしまいます。
次にオーナーズトラップにはまる原因とその対処法について考えてみましょう。
中小企業の経営者(オーナー)は、「職人」「マネージャー」「リーダー」という全く性質と役割の違う3つの仕事を一人でこなさなければなりません。
経営者(オーナー)は、この3つの人格をコントロールすることが必要になります。
人 格 | 意識・行動 | 目 線 |
リーダー | 会社の未来を創造し、導く | 3年~10年 |
マネージャー | 人と仕組みを使って仕事を進める | 1年 |
職人 | 目の前の仕事に取り組む | 今日~3ヶ月 |
オーナーズトラップにはまっている経営者(オーナー)は、その多くの時間(概ね80%)を「職人」の人格で過ごしています。
年商が1億~3億円ぐらいの会社の社長の場合、職人として現場で働いている時間が80%、1年目線のマネジメント業務が19%、未来を考えるリーダーの仕事が1%の割合になっているケースが多いです。
つまり会社の中に「会社の未来を創る仕事をしてる人が誰もいない」という状態になっているのです。こうした状態では、会社の未来は、5年後も、10年後も、同じ仕事を続けることになるのです。
年商が1億~3億円の企業の場合、職人の仕事が33%、マネージャーの仕事が33%、リーダーの仕事が33%というように、バランスよく仕事をしていかないと、会社は正しく成長していくことができません。こういったことを意識的にやっていくことが、オーナーズトラップから抜け出す第一歩なのです。
さらに、このリーダーの仕事の中で社長がやらねばならないことは、会社の「仕組み」づくりなのです。
職人上がりの経営者(オーナー)の多くは、共通して致命的な思い込みに陥っています。
それは、「自分の職人としてのスキルや技術があれば、その分野の事業を成功させることができる」というものです。
残念ながら、多くの経営者は、「事業を構築する方法」と「職人としての仕事をこなす方法」が同じだと信じ込んでいます。
例えば、
⇒美味しい料理が作れるので、レストラン経営で儲けられる
⇒税理士資格があるから、会計事務所が繁盛する
⇒美容コンテストの優勝歴があるから、美容室経営が成功する
⇒設計技術に定評があるから、建築事務所が繁盛する
⇒営業力があるから、保険代理店が繁盛する
⇒営業力があるから、工務店経営で儲けられる
つまり、「事業の専門能力があれば、会社を経営する能力がある」という大きな勘違いをしているのです。
こうした思い込みが原因で、多くの会社が廃業・倒産など事業から撤退していきます。経営者(オーナー)が、職人の人格で「商品を作り、売り、届ける」ことに専念するだけでは、いつか事業は衰退してしまう可能性が極めて高いのです。
前述の通り、企業の生存率は、設立3年目で50%、5年目で75%、10年目で15%といわれています。つまり、10年後には100社のうち15社しか残れないという厳しい現実があります。
持続的成長を遂げる会社の経営者(オーナー)は、この3つの人格のバランスが取れています。したがって、まず自分が日々、どの人格で仕事をしているのかを意識しながら働くことが重要なのです。
過度な自尊心とは、経営者(オーナー)が自分の能力や判断力を過信し、他人に業務を任せることに抵抗を感じる状態です。この状態では、オーナーは自分が最も優れた判断を下せると信じ、自分以外の人間に重要な業務を任せたくないと考えます。
これによって、権限移譲の欠如が起こります。この状態から抜け出すためには、自分のリーダーシップスタイルを見直すことが必要です。また、自社の組織戦略を作り、経営が過度に自分に依存しないよう役割分担を明確にすることが大切です。
会社はどこかのタイミングで、「人」(社長)に依存する状態から「仕組み」に依存する状態へと変革しなければなりません。
会社がまだ小さいうちは創業メンバーの職人技で会社が成長することができます。創業メンバーの営業力、人脈、技術力など属人的な能力で成長していくことができるのです。
しかし、成長につれ社員数が増えてくると、今度は属人的な能力がかえって仇となり、社員が育たなかったり、離反が生じたり、いつまでも創業メンバーに仕事が依存したり、などさまざまな問題が起きます。
ここから抜け出すためには、会社を「仕組み化」思考で経営していなかければ、経営者(オーナー)はいつまでも忙しい状態になり、先述したオーナーズトラップによる結末を迎えることになります。
オーナーズトラップには、デメリットだけでなくメリットもあるため、職人社長はオーナーズトラップから簡単には抜け出せないのです。
職人社長のメリット | 職人社長のデメリット |
社長だけのスキルで業績を上げられる | 社長しか業績があげられない |
ある程度まではスムーズに事業の拡大ができる | ある程度の規模で事業が伸び悩む |
社長が自分の存在価値を感じる | 社員が自分の存在価値を感じられない |
社長自身が高品質の業務を提供できる | 業務品質が属人的で成果にバラツキが出る |
社員が辞めても事業存続リスクは少ない | 社員が辞めると社長がリカバリーする |
社長が思い通りに全ての判断ができる | 社長は常に孤独を感じる |
社長の目の届く範囲でコントロールできる | コントロールできる範囲でしか成長できない |
社長が成長すれば会社も成長する | 事業が拡大するほど社長の労働時間が増える |
致命的な誤りから抜け出すためには、経営者に求められる「3つの人格」を理解し、コントロールすることが重要です。
多くの中小企業の経営者(オーナー)は、職人の人格に80%、マネージャーの人格に19%、リーダーの人格に1%といったように、極端な配分になっています。
一方、数少ない成功している経営者(オーナー)は、職人、マネージャー、リーダーの人格を1/3ずつバランスよく配分しています。
ほとんどのビジネスは、次のような3つの成長段階を経ます。何に優先的に取り組むかは、その発展段階に応じて異なります。
幼年期のビジネスは、“社長(職人)“がビジネスの主体です。つまり、自分がいなくなれば、ビジネスは消滅します。自分がすべてをこなすことに「うんざり」し、ビジネスを前進させるためには何かを変えなければならないと気付いたときに、幼年期は終わります。社長がその変化を望まない場合、ビジネスはごく小さいままで留まるか、クローズドされます。変化を望めば、ビジネスは青年期に入ります。
会社がコンフォートゾーン(心地よいサイズ)を超えて成長すると、4つの選択肢が生まれます。
1.もう一度小さくなる ⇒ビジネスを、より簡単だった頃の初期状態に戻す。
2.倒産する ⇒ビジネスを急成長させようとするが、キャッシャが不足して倒産する。
3.頑張り続ける ⇒知らず知らずのうちに混沌とした状態になってしまったビジネスから、何らかの秩
序が生まれることを期待して頑張る。
4.ビジネスを成熟させる ⇒経営者(オーナー)が新しいスキルを学び、自分の時間の使い方の優先順
位を変えようとすることで、ビジネスを成熟させる。
成熟期では新しい視点で経営することが求められます。現在ではなく、将来に焦点を当てる、ビジネスの各パーツではなく、全体としてどのように運営されているかに焦点を当てる。組織戦略、運用ルール、企業理念が定着し始める。経営者は、職人の人格、マネージャーの人格を抑え、リーダーの人格を全面に出さなくてはなりません。
幼少期から青年期にステップアップする時には、社長が不在でも事業拡大できるような「仕組み」を作り、次のステージに上がっていかなければなりませんが、大半の中小企業はこれを実行しないため、成長が止まってしまいます。その主な原因は、社長が「職人の病」と呼ばれる病気にかかっているからです。
病状1、「自分」にしかできない仕事が増加する病気
病状2、「自分」とビジネスが一体化する病気
病状3、会社の基準が全て「自分」という病気
つまり、社長がいないと何も機能しない組織になってしまうのです。これが、オーナーズトラップの正体です。
①リーダーは「事業が成功するにはどうするべきか?」を常に考えます。
職人は「何の仕事をするべきか?」を考えます。
②リーダーにとって、会社とは顧客に価値を提供する場所です。その結果、利益がもたらされます。
職人にとって会社とは、自己満足のために好きな仕事をする場所であり、その結果として収入が得ら
れます。
③リーダーは、最初に会社の将来像を確立したうえで、それに近づくために現状を変えようとします。
職人は、不確実な将来に不安を抱きながらも、現状が維持されることを願います。
④リーダーは、まず事業の全体像を考えてから、それを構成する部品を考えます。
職人は、事業を構成する部品を考えることから始まり、最後に全体像がつくられます。
「企業は人なり」「人こそ最大の資産」という言葉は、よく知られた格言です。組織が人の集合体である以上、「人」が大事だというのは当然です。
しかし、世の中の会社を見てみると、「人が資産」と言っている割には、「人」こそが最大の問題の発生源になっているケースが多いのではないでしょうか。経営者の悩みのトップは常に「従業員」です。
「人」の問題に悩まされる根本原因は、「人」の問題」を「人を変える」ことで解決しようとしていることです。しかし、人を変えるのは非常に難しいのです。いや「不可能」と言えます。
カナダの精神科医で心理学者のエリック・バーン氏は、次の有名な言葉を遺しています。
『他人と過去は変えられないが 自分と未来は変えられる』
原文は下記の通りです。
You cannot change others or the past.
You can change yourself and the future.
社員がすぐに辞めてしまう会社には、すぐ辞める仕組みがあり、社員がミスをする会社には、ミスをさせる仕組みがあります。これらの仕組みを変えない限り、いつまでも同じ問題が起こります。
「手に職」をつけて独立した経営者(オーナー)は職人型経営に陥りがちです。税理士は税理士として、エンジニアはエンジニアとして、デザイナーはデザイナーとして独立します。しかし、その品質でサービスを提供出来るのが社長やベテラン社員しか存在しないために、いつまでも現場で働き続けることになります。社長の時間と体力の限界が会社の限界になってしまい、事業が成長しません。
ハブ型経営では、業務に関する意思決定が社長に過度に集中しています。そのため、自立した社員やリーダーが育たず、いつまでも経営が社長に依存します。組織作りが出来ていないため、自分の代わりに意思決定できる人材がおらず、いざ事業承継を迎えた時には困難をきたします。
「人」に依存している会社では、仕事の結果やミスが、その人個人に起因すると考えます。そのため、ミスや成果の未達が起こると個人攻撃が行われます。“あの人のせいで、この人のせいで・・・”、“デキが悪い部下のせいで・・・”というように他人を責める文化が生まれ、生産性は最悪になります。
「人」は三者三様であり、社員それぞれの個性は活かされるべきです。しかし、顧客への提供価値は“誰がいつ対応しても同じ”であることが求められます。「人依存」の会社では、顧客対応がその社員個人個人に依存しており、“あの人は良かったけど、この人は・・・”、“前回は良かったけど、今回は・・・”というようにバラバラです。この状態では、顧客からの信頼は得られずブランドが棄損するなどの悪影響を与えます。
偽・委譲型経営の社長の口癖は、「ナンバー2に任せているから」、「自分の右腕がいれば楽になる」というものです。これは“たまたま”社長の意向に合う人が社内にいる場合に良く起こりがちです。実質、委譲ではなく、放任しているだけなので、最もトラブルに陥りやすい状態と言えます。
このタイプのビジネスでは、“いい人がいればうちの会社は良くなる”と考えています。しかし、新入社員が活躍できる仕組みが出来ていないために、良い人が入ってきても、すぐに辞めてしまいがちです。人の採用や退職の対応に追われ、前向きな仕事に集中することが出来ません。
中小企業の経営者の多くは、「人材思考」で仕事をしています。人材思考とは、業績が上がらない原因は営業マンの〇〇さんが悪いからだ、人が育たない原因は〇〇さんが人を育てるのが下手だからだ、というように上手くいかない原因を「人」が悪いとする考え方です。
これに対し、「システム思考」では、業績が上がらない原因は、新規顧客の獲得ができるシステムが無いか、壊れているからだ、人が育たない原因は、人が育つシステムが無いか、壊れているからだ、というように、上手くいかない原因をシステムに問題があるとする考え方です。
人間は、「この仕事をよろしく」「あの仕事よろしく」と指示をしても責任感を持ちません。「この機能をあなたに半年間任せるから、リーダーとしてよろしく頼む」と、機能自体を任せていけば、責任感を持って実力を発揮することができるのです。
人というのは、人が育たないから任せられないのではなく、機能を任せていくから人が育つというふうに考えながら「権限委譲」を重要な教育ツールとしていくことが重要です。社長は人が育たないから、人が悪いから会社が上手くいかないという思考ではなく、会社は全てがシステムである、会社が上手くいかないのは、そのシステムが上手く機能していないか、壊れているのだと考える、システム思考によって事業は拡大していくのです。
システム思考とは、誰が行っても継続的に同じ成果・結果が導かれる業務プロセスが構築してある状態を言います。
・社長
・マーケティング部門
・営業部門
・サービス部門
・製造部門
・研究開発部門
・経営企画部門
・人事総務部門
・経理財務部門
<例>マーケティング部門のケース
・市場調査
・セミナーや講演の企画・開催
・顧客データ管理
・メルマガ作成・配信
・広告の企画
・販促物の企画・作成
・経理財務部門
✖ | 「人」が育っていないから任せられない |
〇 | 任せるから「人」が育つ |
「人依存」の経営では、成長と永続性に限界があります。そこで、私たちの提案する解決策は、経営の視点を変え、会社を「人依存」から「仕組み依存」へと変えていくことです。
仕組みとは、自社独自の再現性のある仕事のやり方のことです。仕組みがあることで、業務の効率化が進み、社員はより価値ある業務に集中することができ、やりがいや成長機会が増えることも期待できます。
※再現性とは「誰がやっても、 品質や時間・工数に差がでない」ことです。
会社は「人」で成り立っていますので、「人」は大事です。しかし、「人」はいずれ定年を迎えたり、転職したり、怪我・病気をしたりします。「人」はコントロール不能です。つまり人は、会社にとっての「非独占資産」なのです。
一方の「仕組み」は、自社の「独占的資産」となり、100年経っても残り続けます。
「人依存」の会社 | 「仕組み依存」の会社 | |
成果は・・・ | 人に依存 | 仕組みに依存 (業務が標準化され、成果が安定。仕組みの改善によって、成果の改善も可能) |
毎日の仕事を・・・ | 作業的に行う (自分の能力で目の前の仕事をこなすことで精いっぱい) | 目指す姿から逆算式で行う (自分の人生のビジョンや会社の理想的姿からの逆算で今日為すべきことに取り組む) |
ミスが起こると・・・ | 人を責める (ミスの原因を他人や他部署のせいにするため、社内文化と人間関係が悪化。仕組みが変わらないので、同じミスがまた起こる) | 仕組みを変える (ミスの原因を仕組みのせいだと考え、仕組みを変えて解決する。社内文化は良好に保たれ、再発防止が可能) |
利益を上げるために・・・ | もっと働く (「投入時間=成果」という工業時代の考えが染みついており、長時間労働とプレッシャーで社員が疲労) | 成功モデルを複製する (うまく行ったやり方を仕組み化し、他部署や他事業、他店舗に展開することによって成果が出る) |
社長の焦点は・・・ | 良い人を探す (優秀な人はなかなかやって来ず、来ても辞める可能性有り) | 良い仕組みを創る (いまいる社員、普通の人でも成果を出せるようになる) |
会社の資産は・・・ | 人材 (人は会社がコントロールできるものではなく、転職・独立は個人の自由。人材は非独占的で、いつかは辞める) | 仕組み (人が仕組みを創り、仕組みが会社を動かす。仕組みは独占的資産で100年後も残る) |
意思決定は・・・ | 社長に集中 (社長が決めないと会社が動かず、社長がボトルネックになる。社長自身も多忙) | 然る役職者に権限移譲 (社員は決められた仕組みの枠組みの中で、自分で意思決定でき、素早く環境変化に対応できる) |
社長の仕事は・・・ | 過去と現在への対処 (いつもトラブルや目の前の仕事に忙殺され、社長本来の業務に集中できない) | 未来事業の創造 (仕組み化して自分がやらなくていい仕事を委任できており、5年後の売上を創るために時間を使える) |
会社の永続は・・・ | 後継者次第 (後継者を育てる仕組みが無く、たまたま良い人がいれば会社が存続する) | 仕組み次第 (後継者を輩出する仕組みがあり、世代を超えて繁栄する) |
拡張可能性は・・・ | 無し (人を育てるのに時間がかかり、事業がスケールしにくい) | 有り (普通の人でも成果が出せるので、スケールのスピードが早い) |
生産性は・・・ | 低い (仕事のムリ・ムダ・ムラが社内のいたるところに存在) | 高い (役割分担や仕事のプロセスが明確であり、ムリ・ムダ・ムラが少ない) |
社長の方針は・・・ | 掛け声に過ぎない (経営陣が方針を掲げても、掛け声だけで終わり、決して実行されない) | 仕組みに落とし込まれる (方針は仕組みに落とし込まれ、確実に実行される。) |
仕組み化は、マニュアル化や標準化、数値化、改善が相まって実現できます。以下の図が仕組み化のサイクルであり、これを回していくことで会社が仕組みで成長していくことになります。
標準化は仕事の基準を明確に定める過程です。具体的な基準や指標を設けることで、組織内の様々な業務や手順に一貫性をもたらします。標準化によって、業務の質を評価する基準が明確になり、改善すべき点の特定が容易になります。
また、標準化された基準は、組織の目標や方針と整合性を持たせることで、全体的な方向性を維持しつつ、各部門や個人の活動を調和させる役割も果たします。
マニュアル化は、標準化された基準を具体的な形で文書化する作業です。この過程で作成される文書には、業務の遂行に必要な詳細な手順や明確な指示が含まれます。
マニュアル化の主な目的は、効果的な業務遂行方法を組織内で共有し、誰もが一定の品質で業務を行えるようにすることです。これにより、個人の経験や能力に過度に依存せず、組織全体で一貫性のある業務運営が可能となります。
数値化は、標準化、そしてマニュアル化された業務の成果を定量的に測定することです。これによって、標準化、マニュアル化された業務の改善点を明確にすることが出来ます。
経営を仕組み化することで事業のスケールアップが可能になります。たとえば、店舗ビジネスではチェーン展開が可能になります。
事業承継する場合も経営を仕組み化しておくことが重要です。仕組み化された経営体制は後継者にとって負担を軽減し、経営者自身もスムーズな引継ぎが可能となります。
仕組み化によって業務の再現性が高まり、他の人でも担当できるようになります。これにより、特定の人が休暇や退職をしても業務が停滞することがありません。
経営者の仕事が分解され、仕組み化されることで社長の自由な時間が増えます。経営者はより重要な業務に時間を割くことができるようになります。
仕組みが整備されることで、経験やスキルの少ない人でも簡単な仕事を担当できるようになります。
仕組み化されたビジネスでは一貫した顧客体験を提供できます。ブランドやサービスの一貫性を確保することができるため、顧客満足度が向上します。
属人的な仕事では改善の余地がわかりませんが、仕組みの改善によって成果を上げるための議論が可能になります。
仕組み化の過程において、会社のビジョンの明確化や業務の整理を行います。これにより、DX化やAI化を進めるきっかけとなります。
経営を仕組み依存にすることで、人を責める文化がなくなります。問題解決や改善は仕組みの改善によって行われるため、良好な職場環境が生まれます。
“仕組み化すればラクになるが、仕組み化するのが大変”というジレンマがあります。そのため、仕組み化の途中で、挫折し、元の属人的な運営に戻ってしまう会社も多いです。
こうならないためには、仕組み化の正しい順序を知り、“最小の労力で、最大の効果を生み出す仕組み”を創ることから始めることが重要です。
仕組み化して、プロセスやルールを明確にすると、組織が硬直化したり、官僚化したりしてしまうという懸念があります。しかし、これは仕組み化に対する正しい理解が欠けているために起こる現象です。高度に仕組み化された会社では、会社の理念と仕組みがうまく融合し、柔軟性がありながらも安定性のある経営が実現されています。
仕組み化の重要性を理解し取り組んでみたものの、うまくいかないケースがあります。ここでは、8つの失敗理由を検証します。
トヨタの経営幹部が、視察に訪れた企業幹部たちの案内役を100回以上務めた後にこう言いました。「彼らの言うことはいつも決まっている。『なるほど、ここはカンバン方式だね。わが社もそうだ。品質管理サークルか。わが社もやっている。』と。彼らはみんな部分を見て、その部分を真似る。彼らは全ての部分がどう連携しているかには目を向けませんでした」
会社の仕組みは他の仕組みとつながっています。それを考慮せず、他社の仕組みを丸ごと真似て導入しても、他の仕組みと仲違いを起こします。これはあたかも、人の臓器を自分に移植し、拒絶反応を起こすのと同じです。
マニュアル化や人事制度、ルール作り等、どれもコンサル会社に数百万円を払えばやってくれます。しかし、考えているほど簡単に成功するなら、だれも経営に苦労はしません。
仕組み依存の会社にしていくために必要なのは、仕組み化を進めるとともに、仕組みを作れる、改善出来る人を育てることです。仕組みづくりが得意な社長の中には、自分が全部仕組みづくりをしてしまったため、それを改善したり、新しい仕組みを作れる人が社内にいない、という事態が起こります。
また、コンサルティング会社に依頼して仕組み化したものの、社内に人が育っていないために、運用や改善が出来ず、形骸化するパターンも散見されます。
仕組み化に取り組む際、一般的には業務のマニュアル化や仕組み化に取り組む際、一般的には業務のマニュアル化やルール作りから始めがちですが、正しいアプローチは異なります。まず、経営者のビジョンに基づく明確な理念を確立し、それを具現化する仕組みを構築することが肝要です。
各部署・各社員がバラバラに動き始めるのも失敗理由です。社内に様々なルールやマニュアルが散在することになり、使われない仕組みがたくさん作られます。
また、様々な研修やコンサルティングを受け、分断した仕組みができてしまっている(部分最適)会社も多いようです。仕組みづくりには一貫性が大切です。全社員が仕組みの意味や重要性を理解し、目的を明確にし、全体のバランスを取りながら進めていくことが重要です。
素晴らしい仕組みを導入しても、運用されなければ形骸化します。運用とは、仕組みの活用と改善のことです。最初から運用を前提として仕組みづくりに取り組むことが重要です。
人間は現状を維持したいという潜在意識があります。そのため、経営陣が新しいことをやろうとすると、自然と反発するものなのです。これは特にベテラン社員に起こりがちです。単に社長がラクをしたいから、もっと儲けたいから、という理由で仕組み化に取り組もうとしても、社員から協力を得られず、何も進むことはありません。
社員が忙しく働いている中で、仕組み化により効率化したいと考えます。しかし、現状業務の上に、さらに仕組み化のための活動が入ると、時間が足りなくなります。やる気はあっても何も仕組み化が進まないということもあります。「他社でやっているから良さそうに見える仕組み」を入れようとしては、いくら時間があっても足りません。
大半の後継者育成・幹部育成研修は実務から離れた座学に過ぎません。幹部・後継者候補の方々が、社長と一緒に経営理念実現のための仕組みの設計や実行に取り組むことで、一般的な研修とは比べものにならない成長効果が期待できます。
日本を代表する企業であるトヨタは、11代にわたって持続成長を続けています。その11代目社長である豊田章男氏は、社長が交代してもうまく回るように経営の仕組みを創っていたとされています。
ご提供する様々なカリキュラムを学び、実践し、コンサルタント(コーチ)からのフィードバックを受けることで、御社の仕組みづくりを確実に進めていきます。
他のコンサルティング会社などでは、「従業員コンサルタント」がコンサルティングを行います。しかし、弊社では “経営者の悩みを理解できるのは、同じ立場の経営者しかいない” という理念から、認定を受けた経営者や経営経験者がコーチとして担当いたします。
経営理念策定、経営計画策定、人事制度構築、採用/定着、マニュアル化まで、持続的成長のための仕組みを一気通貫で構築するためのカリキュラムを整えています。また、それぞれのカリキュラムは世界基準の成功事例をもとに継続的にバージョンアップし続けています。
多くのコンサルティング会社のプログラムは、彼らの“型”を御社に当てはめるものです。しかし彼らの“型”が社長の想いや理念に沿っているかはわかりません。様々な“型”を御社に当てはめると、それだけで会社の仕組みは歪みます。
一方、弊社では、経営者の想いをベースにして、会社に一貫した仕組みを整えていきます。より具体的に言えば、会社のビジョンとコアバリュー(核となる価値観)をもとにした仕組みづくりを行います。これにより、業績向上と会社文化の改善の両方を実現していきます。
「仕組み化=マニュアル化でしょ?」と考える方もいらっしゃいますが、そうではありません。マニュアル作りは多くの会社で行っていますが、大半は形骸化しています。仕組み化の真の意味や考え方から学んでいただくことによって、会社の文化そのものを仕組み依存文化へと変えていくことを実現します。
例えば、無印良品が38億円の赤字から、僅か6年で186億円の黒字に転換できた理由は「企業文化」を変えたことにあるといわれています。
仕組み不在によるコストの例 | 仕組み経営で実現可能なこと |
採用ミスマッチによる早期離職コスト | カルチャーフィット採用、オンボーディングの仕組みでミスマッチの低減&早期戦力化が可能 |
チャンスロス(販売機会損失)によるコスト | 販売プロセスの構築で、優秀な人に依存しない販売体制の確立が可能 |
リピートされないことによるコスト | 自社のブランドに基づく顧客体験の最適化によって、リピートや紹介が発生する仕組みを構築可能 |
社長の本来業務が出来ないことによるコスト | 組織戦略による役割分担や委任の仕組みづくりによって、社長が社長の仕事に集中できる時間を創出可能 |
ムダな会議による人件費コスト | 経営のリズムに合わせた会議を設計し、効果的で効率的な会議を実現 |
不公平・不透明評価による離職コスト | 理念と業績の両方を評価することによって、自社の文化に合い、成果を出している人が報われる仕組みの構築が可能 |
重要でない仕事に取り組んでいるコスト | 長期ビジョンと重要指標を明確にすることによって、全社員が一丸となって行動することが可能 |
コンサルティング会社自身が「仕組み化」に成功していなければ、それを顧客企業で再現することは不可能です。
コンサル会社の大半は、旧態依然とした労働集約型の経営をしています。世間では「コンサルタントは高収入」といわれていますが、その実態は長時間労働による時間外手当が高額なためです。したがって、1時間当たりの労働時間単価(生産性)は著しく低いのです。
弊社はコンサルタント数が約100名の中堅コンサル会社です。創業期より「仕組み化経営」を継続的に進化させて参りました。
その結果、経常利益上昇率は、2015年以降、対前年比120%以上を維持しております。
また、全職員が、①完全リモートワーク、②年間休日140日、③一日7時間勤務、④完全NO残業、⑤優秀な人材採用に苦労しない、⑥離職率0.5%未満、⑦社長は経営者の仕事に専念できる体制、 などを実現しております。
「仕組み化」を標榜している大半のコンサル会社は、「部分最適」の提案にとどまっていることが多いです。つまり、財務系出身のコンサルタントは「財務の最適化」、営業系出身のコンサルタントは「営業の最適化」、という感じです。
しかし、会社の仕組みというのは、複雑に影響しあっています。それぞれの分野の最高の仕組みを持ち寄れば会社経営がうまく行く、といった単純なものではありません。
弊社の「経営の仕組み化コンサル」は「全体最適」の視点を持っているのが強みです。弊社では、各コンサルタントの専門分野のみならず、その仕組みを導入することで、会社全体にどのような影響が出るのか、最終的には会社の理念実現にどう役に立つのかを常に考えながらプロジェクトを進めています。
コンサルタントが提案してくる「パターン化された仕組み」は、自社に合う場合と合わない場合があります。それは自社の企業文化の問題や、他の仕組みとの兼ね合いによるためです。
会社は「人」と「仕組み」で成り立つ一つの生命体と言えます。その中に、別のパターン化された仕組みを入れたら拒絶反応が出るのです。
弊社の「経営の仕組み化コンサル」は、それぞれの顧客企業の実情に合わせてカスタマイズをして導入しております。
「仕組み化コンサル」では、A社では機能したが、B社では機能しなかった、ということがよくあります。全ての会社で同じように機能する仕組みがあるとしたら、皆それを導入しているはずなのです。しかし実際にはそういった仕組みはありません。各社それぞれ、他社の仕組みを参考にしながらも、試行錯誤して自社独自の仕組みを創っているというのが実態です。
弊社の「経営の仕組み化コンサル」は、「完成(パターン化)された仕組み」を押し付けるものではなく、それぞれの顧客企業の独自性を考慮した「再現性のあるメソッド」を持っていることが強みです。
「仕組み化」と言うと、業務改善による効率性アップや、マニュアル化による標準化などに理解がとどまっているコンサルタントが多いように思います。それは彼らが業務改善や標準化等を専門としてきた職人だからなのです。
しかし、本来、社長が求めるべき仕組みづくりとは、会社の目標(理念やビジョンなど)を実現するために、複製可能な仕事のやり方を設計することです。
弊社の「経営の仕組み化コンサル」は、仕組み化の目的を理解した上で、俯瞰的な目線で、社長が目指す会社創りを支援しております。
英知コンサルティングでは、2001年の創業以来、中小・中堅企業向けの「経営の仕組み化コンサル」を展開して参りました。「仕組み化」に完成はありません。時々刻々と変化する社会・経済状況に合わせ常に改定していく必要があります。
弊社には自社の「仕組み化」で大きな成果を上げてきた実績とノウハウがあります。また「仕組み化コンサル」のコーチには、経験豊富な経営者層を人選しております。「仕組み化」により「人依存」(社長依存)から「仕組み依存」の社内体制を構築するご支援をいたします。
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ご面談・ご相談の上、最適なプランをご提案いたします。
英知コンサルティング株式会社は、ベンチャー・中小企業・中堅企業の「経営改革による業績向上」に特化した、国内独立系コンサルティング・ファームです 。
経営コンサルティング、および組織・人事コンサルティングなど、様々なサービスをご用意し、企業様の「人材育成による業績拡大」をご支援させて頂いております。
経営コンサルタントに依頼することは、経営幹部を1人雇うことと同じと考えます。当社のコンサルタントが、中小・中堅企業経営者様の経営参謀・戦略ブレーンとして経営者様を継続的にサポートして参ります。
東京を拠点に全国展開しております。企業様の企業文化や事業ステージに合わせたコンサルティングを進めております。
サービスの内容や料金などのご質問・ご相談がございましたら、お気軽にお問い合せください。
コンサルティングのご依頼や、詳しいご相談をされたい場合には、お問い合わせフォーム から、お気軽にご相談ください。ご相談は勿論、無料です。
お問い合せフォームでのお問合せは24時間受け付けております。
英知コンサルティング株式会社
代表取締役 社長兼CEO
代表パートナー
Executive Consultant 清水 一郎
<職歴>
・大蔵省(現 財務省/官僚)
・等松青木監査法人(現 有限責任監査法人トーマツ
/会計士補・公認会計士・税理士)
・東証JQ 精密機器(常務取締役 兼 CFO)
・東証JQ 小売(常務取締役 兼 CFO)
・東証一部 商社(代表取締役副社長 兼 COO)
・当社 代表取締役社長兼CEO(現任)
<学位>
博士(法 学)東京大学大学院 法学政治学研究科 博士後期課程修了
博士(経営学)一橋大学大学院 経営管理研究科 博士後期課程修了
修士(経済学)慶應義塾大学大学院 経済学研究科 博士前期課程修了
修士(心理学)早稲田大学大学院 人間科学研究科 博士前期課程修了
<登録可能資格>(現在、未登録の資格)
公認会計士、司法書士、不動産鑑定士、中小企業診断士、社会保険労務士、宅地建物取引士、公認内部監査人、CFP、臨床心理士、税理士 他
代表取締役 社長兼CEO
代表パートナー
Executive Consultant
清水 一郎
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<専門分野>
経営戦略、営業戦略、マーケティング、間接部門改革、法務、財務、
金融、会計、税務、監査、事業承継、IPO、資産運用、不動産、
組織構築、人事制度、人事評価制度、目標管理制度、コーチング
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