経営コンサルタント料金相場

自社に関与してもらう時間と期間が長いほど、料金も大きくなります。同じ経営課題でも、相談・アドバイスまでなのか、戦略立案までなのか、施策の実行支援までを総合的に依頼するのかによって、料金は大きく変わります。自社とコンサルタント会社の作業範囲を明確にし、依頼するフェーズを選択することがポイントになります。

コンサルタントのスキルが高い場合や、コンサルティングファームのブランド力が強い場合などは、料金は高くなります。一方で、若手コンサルタントや実績がまだ浅いコンサルタントであれば、比較的コストを抑えやすくなります。

ただし、コストだけを重視することはお薦めできません。あくまでもパフォーマンスを重視しつつコストがより安いところを選び、期待通りの効果を得られるよう対策していくことがポイントです。

上記で説明した依頼時間やコンサルタントの単価以外の要素として、システム開発費用・導入費用等が挙げられます。総合コンサルタントやＩＴコンサルタントにコンサルティングを依頼する場合、会社の課題解決のためにシステムの導入が必要となる場合があります。

その他のコンサルティングにおいても、昨今のペーパーレス化や働き方改革の促進に合わせ、何らかのシステム導入が最善策と判断されるケースがあります。

月次顧問契約の費用相場は月1～3回の訪問・アドバイスで、月額30万円～100万円程度です。顧問契約は「アドバイザリー契約」と呼ばれることもあり、特に経営コンサルティングに多く活用されています。

役員会・経営会議・株主総会など、会社の重要な会議体に出席する機会も多く、中・長期的な観点で経営をサポートします。そのため、毎月決まった報酬を受け取る定額報酬型であることが一般的です。
1年を超える長期契約を締結することも可能です。

大規模コンサルティング会社は、社員数が300名以上の大規模法人です。日本全国へのオフィス展開やグローバル展開、コンサルタントの保有数が多いことも特徴です。課題によっては社内の複数コンサルタントが参画し、それぞれの得意分野を持ち寄って解決にあたるケースもあります。

プロジェクト型契約の相場は年間1億円程度となる場合もあります。また、月次顧問契約（アドバイザリー契約）は月額100万円～が相場です。時間契約・スポットコンサルを請け負っていないことが多いですが、対応している場合には1時間当り10万円以上を見積もっておく必要があります。

中規模コンサルティング会社は、社員数が10名～300名規模で、中小・中堅企業のサポートを中心に事業展開をしているコンサルティング会社です。
弊社（英知コンサルティング株式会社）は、この区分に属します。

プロジェクト型契約の費用相場は年間240～600万円程度です。また、月次顧問契約（アドバイザリー契約）は月額30万円～、時間契約・スポットコンサルは1時間当り3～５万円です。コンサルティング会社によって得意分野が異なる可能性があるため、自社の業種や課題に合ったコンサルティング会社を選定することをお薦め致します。

小規模コンサルティング会社は、ほとんどの場合コンサルタントが１名または数名の個人事務所形態です。中にはフリーランスのコンサルタントもおり、自身の経験や知識に偏重する形式でコンサルティングが進行していきます。コストは安価ですが、リソースには限界があることを認識しておく必要があります。

プロジェクト型契約の、相場は年間120～360万円程度です。月次顧問契約（アドバイザリー契約）は月額10万円～、時間契約・スポットコンサルの場合は１時間当り１～3万円が目安です。