最終更新日 2024年06月23日
この世で、最も高価なものは何でしょうか?
わたくしは「人の時間」だと考えます。「生命は永遠ですが、今生で与えられた時間は有限」だからです。
『時は金なり』という諺があります。「時間はお金と同じように非常に貴重なもだから、無駄に浪費することなく有意義に使いましょう」という意味合いの言葉です。
この『時は金なり』という言葉は、英語の『Time is money』が語源です。日本語の『時は金なり』という言葉は、この『Time is money』の考え方が日本にやって来た時に日本語に翻訳された言葉なのです。
この『Time is money』を言ったとされるのが、アメリカ合衆国建国の父の1人で、100ドル札紙幣の肖像画にも描かれている、政治家、作家、物理学者の、ベンジャミン・フランクリンです。
彼が著した、Advice to a Young Tradesman(邦題:若き商人への手紙)のなかに『Remember that time is money』という言葉が記されてます。
直訳すると『時間はお金そのものであることを忘れるな』といった意味になります。
また、彼の別の著書『自伝』のなかでは、彼の信念を13項目にまとめた内のひとつである『勤勉』の項目で、「時間を空費するなかれ。常に何か益のあることに従うべし。無用の行いはすべて断つべし」という言葉も残しています。
ベンジャミン・フランクリンの言葉は、ビジネスシーンにおける助言でした。”Time is Money”には「機会損失」(opportunity loss)という概念があったとされています。
「機会損失」とは、ビジネスシーンではよく知られている言葉で、わかりやすく言うと「稼ぎ損ない」または「儲け損ない」という意味があります。つまり、稼げるはずだった販売機会を失い、働かなかった分の賃金相当額を損失するという、お金そのものの損失を指しています。
例えば、一日を娯楽だけで過ごした人と、仕事に集中していた人がいたと仮定しましょう。
娯楽で過ごした人は映画を見たり、食事やショッピングをしたりして一日に1万円を使ったとします。一方、仕事をしていた人は、一日に2万円稼げたとします。一般的な考え方では、娯楽に使った人は、1万円を損失したと考えるでしょう。ところが、ベンジャミン・フランクリン、娯楽に使った人は、
1万円の損失に止まらず、収入になるはずだった2万円も稼ぎ損ねたので、合計3万円の損失になると考えました。
利益を得る機会があったにもかかわらず、利益を得ることができなかった状態は、企業活動の例でいうと、商品の在庫切れの状態が機会損失の典型的な例といえるでしょう。商品に需要があったのに、在庫切れで販売できないと、その需要の分だけ売上を損失したことになるからです。日本ではこうした状態を、”chance loss” と表現しています。
稼げるはずの機会を失うという「機会損失」は、あらゆるビジネスシーンで導入されている考え方です。本来の”Time is money”は、単なる時間が大切という教えだけではなく、経済的な考え方も含まれている言葉なのです。
18世紀という近代に移り変わる時代に、彼が伝えたかったメッセージは、ビジネスシーンにも適切に当てはまる言葉といえるでしょう。現代を生きる私たちは、時間は有限なものであり、いかに時間を有意義に使うかが大切であることを理解できている人は多いと思います。しかし、ベンジャミン・フランクリンが生きた18世紀という時代では、彼の発した言葉はまだ非常に新しい言葉でした。
”Time is money”という言葉を起点として、資本主義社会が始まったといっても過言ではありません。
英語の”Time is money”には、日本語の「時は金なり」の意味とは異なり、「時間の使い方によって機会損失が発生する」というビジネスパーソンの心得となるような意味が含まれているのです。経営者は会社の利益につながる時間の使い方を主体的かつ戦略的に選ぶべきでしょう。
東洋の哲学にも、次のような教えがあります。
「初めに臨終(死)ということについて学んでから、その後にその他の事柄について学んでいくべきです」
「一生を面白おかしく過ごして、死を迎えた時に永遠の後悔をすることがないように、人生を送りなさい」
この二つの教えは、誰人にも必ず「死」が訪れるのだから「時間を価値的に使いなさい」「時間を浪費するな」との教えです。
この教えを更に展開すると、時間を浪費することが、如何に人生を無駄にすることにつながるか、そして、時間を浪費するという選択をするのは、常に自分自身であり、それが自分の望む人生の実現を妨げているのである。時間を浪費は、周囲の人や環境などではなく、常に自分の弱さから生じることをよく理解して生きていくことが大切だと教えています。
何気なく生きていると、時間はいくらでもあるように、ついつい錯覚しやすいのが私たち人間です。
しかし、今生に与えられた時間は有限です。時間は「無限」ではなく「有限」であり、たいへん貴重な存在なのです。
特に、時間を売ってお金を得る労働でしか収入が得られない段階から、なんとかして抜け出したいと感じている時ほど、お金なんかよりも時間のほうががよっぽど重要だということを意識して行動できるようにならない限り、お金に不自由する、お金に困り続ける人生から抜け出すことは、不可能でしょう。
『時間=お金』
故に、本当に自分が求めている人生を生きていたいと願うのであれば、『時間を潰す』ような時間の使い方は絶対に止めたが方がよいと、常々、アドバイスさせていただいております。
誤解しないで欲しいのですが、テレビを見たりすることが、絶対的に悪いと言っているわけではないのです。テレビに限らず、漫画を読んでもいいし、ゲームをしてもいい。音楽を聴いてもいいし、お酒を飲んだっていい、人とおしゃべりしてもいいと思っています。
たまにはこうした息抜きをします。それが自分の人生を本当に豊かにしてくれるものなのであれば、何の問題もないのです。
しかし、それは『時間=お金』という概念をきちんと理解したうえで自ら判断している限りにおいてはという前提があることを、決して忘れてはならないと考えます。
特に時間を売る労働によってお金を得ている段階では、まずはそのことをきちんと自覚して、今この瞬間、何を優先して行動することが、自分が目指している理想の未来につながる可能性が高いのか?ということを自覚して時間の使い方を選択していくことが絶対に欠かせないのです。
『時間=お金』
この概念を知っているだけでは、人生を変えることはできません。
この概念をよく理解したうえで、日々の時間の使い方を意識し、丁寧にひとつひとつの行動を選択することが重要なのです。
『時間=お金』
このことを、本当の意味で理解し、行動した先にこそ、理想の未来は待っているのです。この真実に気づいて、あなたが実現したいと願っている理想の未来につながるように、あなたの日々の小さな選択を積み重ねていって欲しいと思うのです。
あなたは今、この瞬間、何を優先して行動しますか? その選択の先に、あなたの理想の未来は待っていますか?
「お金」は稼ぐものではなく、『モテル』ものです。多くの人がその存在に気づいていない「目には見えないお金のルール」を学ぶことで「お金にモテル」生き方してみませんか?
「時間」に関する名言が数多くあります。
『1時間の浪費を何とも思わない人は、まだ、人生の価値を見いだせていない』
(自然科学者 チャールズ・ダーウィン)
『石の上にも三年という。しかし、三年を一年で習得する努力を怠ってはならない』
(パナソニック創業者 松下幸之助)
『時間だけは神様が平等に与えて下さった。これをいかに有効に使うかはその人の才覚であって、うまく利用した人がこの世の中の成功者なんだ』
(本田技研工業創業者 本田宗一郎)
『この地上で過ごせる時間には限りがあります。本当に大事なことを本当に一生懸命できる機会は、二つか三つくらいしかないのです』
(マイクロソフト創業者 スティーブ・ジョブズ)
『明日死ぬかのように生きよ。永遠に生きるかのように学べ』
(マハトマ・ガンジー)
お金が現代資本主義社会を生きていくうえで非常に重要なものであることは多くの方の共通認識です。その「お金」と同じか、それ以上に「時間」は貴重である、ということを私たちに思い出させてくれているのが、この『時間は有限』という言葉なのです。
『一流は、お金を払って自分の時間を買う。三流は、自分の時間を売ってお金を稼ぐ。』
「自分の時間を買う」ことにお金を使うことが、最も価値あるお金の使い方であると私は考えます。
人は誰もが、一日24時間で、25時間の人はいません。その24時間をどのよう使うかによって「今生の評価」が決まるものと思料いたします。
人生に無駄な時間など一秒もないことを、強く肝に銘じたい。
2021年01月02日
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