最終更新日 2024年06月23日
「人生100年時代」のスケジュール表を作成することで、目標とその達成期限が明確となり、人生の価値を高めることが可能になります。
「人生100年時代」という言葉がマスメディアで注目されてら10年余りになります。当初は「人生100年時代を生き抜くため、お金の備えをする」といった意味合いでした。その後「老後資金2,000万円問題」「少子高齢化による年金原資の不足問題」が問われるようになりました。
私はFP(国家1級)でもあるため、仕事として、クライアントの「ライフプラン」をヒヤリングし「キャッシュフロー表」を作成・分析し、最終的に「助言」と「実行支援」を行って参りました。
これまでは、老後生活の防衛といった、「ディフェンス型(守り)のライフプラン」に留めていましたが、本年からは、より価値ある人生を創造するための「オフェンス型(攻め)のライフプラン」作成を推進して参ります。
私は、本年4月に65歳を迎えます。社会保障制度上は「高齢者」に区分されます。2022年7月、日本人の平均寿命に関する最新の統計結果を厚生労働省が公表しました。その資料によると、2021年の日本人の平均寿命は、男性が81.47歳、女性が87.57歳でした。世界ランキングでは、女性が第1位、男性は第3位です。
上記の「平均寿命」と「平均余命」(あと何年、生きられるか?)の意味は異なります。
例えば、現在65歳の女性が「何年生きるか?」の答えは、「87歳-65歳=22年」と考えることは誤りです。実は「平均寿命」には、0歳で亡くなった場合など、65歳を迎える前に亡くなった人も含まれているからです。
現在65歳まで生きている人だけで、残りあと何年生きるのか(=「平均余命」)を考えると、寿命はもっと長くなり、24年間生きます。つまり、65歳まで生きた女性は、平均で89歳まで生きるのです。
厚生労働省が発表している「平均余命表」によれば、現在65歳の女性の場合、2人に1人が90歳まで、16人に1人が100歳まで生きることになります。
一方、現在65歳の男性の場合、4人に1人が90歳まで、100人に1人が100歳まで生きることになります。
東洋の思想に「初めに臨終(死)ということについて学んでから、その後にその他の事柄について学んでいくべきです」と、人生の総括である「死」の意味を理解することの重要性を説いています。
さらに「一生を面白おかしく過ごして、死を迎えた時に永遠の後悔をすることがないように、人生を送りなさい」と、説いています。いずれも、価値ある人生を生き抜くための至言であると考えます。
充実した価値創造の人生にするためには「計画」が必須です。即ち「100歳までのスケジュール表」の作成が重要となります。「納期(期限)の無い仕事は無い」と同様、「何歳までに何をするのか」を明確にする必要があります。これを、持っているかどうかで、人生は決定的に変わってくると考えます。
年 | 歳 | イベント |
2023年 | 50歳 | ■賃金カーブが最高値を迎える。以降、右肩下がりになる ■人生100年時代を迎えるに当り、賢明な人は、リカレント教育で上級学位や有望資格を取得するなどして、転職・起業・副業の準備を始める |
2024年 | 51歳 | |
2025年 | 52歳 | ■末っ子が大学を卒業 |
2026年 | 53歳 | |
2027年 | 54歳 | |
2028年 | 55歳 | ■役職定年(以降、年収は2/3~1/2に激減する) |
2029年 | 56歳 | |
2030年 | 57歳 | |
2031年 | 58歳 | |
2032年 | 59歳 | |
2033年 | 60歳 | 還暦 |
2034年 | 61歳 | |
2035年 | 62歳 | |
2036年 | 63歳 | |
2067年 | 64歳 | |
2038年 | 65歳 | ■定年退職 ■年金だけで生活できない場合は、75歳まで非正規で働く ■退職金受取、住宅ローンの一括返済を検討する ■35年の、長~い老後生活が始まる ■老齢厚生年金の受給開始 ■老齢厚生年金の繰下げを検討 ■夫婦がゆとりある老後をおくるには、4,000万円程度の老後資金が必要 十分な老後資金がない場合には、更に働かねばならない |
2039年 | 66歳 | |
2040年 | 67歳 | |
2041年 | 68歳 | |
2042年 | 69歳 | |
2043年 | 70歳 | 古希 ■賃貸住宅は借りられづらくなる |
2044年 | 71歳 | |
2045年 | 72歳 | |
2046年 | 73歳 | |
2047年 | 74歳 | |
2048年 | 75歳 | ■第二の定年退職 |
2049年 | 76歳 | |
2050年 | 77歳 | 喜寿 |
2051年 | 78歳 | |
2052年 | 79歳 | |
2053年 | 80歳 | 傘寿 |
2054年 | 81歳 | |
2055年 | 82歳 | |
2056年 | 83歳 | |
2057年 | 84歳 | |
2058年 | 85歳 | |
2059年 | 86歳 | |
2060年 | 87歳 | |
2061年 | 88歳 | 米寿 |
2062年 | 89歳 | |
2063年 | 90歳 | 卒寿 |
2064年 | 91歳 | |
2065年 | 92歳 | |
2066年 | 93歳 | |
2067年 | 94歳 | |
2068年 | 95歳 | |
2069年 | 96歳 | |
2070年 | 97歳 | |
2071年 | 98歳 | |
2072年 | 99歳 | 白寿 |
2073年 | 100歳 |
50歳~65歳の15年間に、適宜適切な判断と行動が求められます。
勿論、全てが計画通りに進捗することはないと思われますが、少なくとも、年に一回は計画をローリングさせ、PDCAを回していくことで、達成度は高くなると考えます。
2023年01月02日
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英知コンサルティング株式会社
代表取締役 社長兼CEO
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<職歴>
・大蔵省(現 財務省/官僚)
・等松青木監査法人(現 有限責任監査法人トーマツ
/会計士補・公認会計士・税理士)
・東証JQ 精密機器(常務取締役 兼 CFO)
・東証JQ 小売(常務取締役 兼 CFO)
・東証一部 商社(代表取締役副社長 兼 COO)
・当社 代表取締役社長兼CEO(現任)
<学位>
博士(法 学)東京大学大学院 法学政治学研究科 博士後期課程修了
博士(経営学)一橋大学大学院 経営管理研究科 博士後期課程修了
修士(経済学)慶應義塾大学大学院 経済学研究科 博士前期課程修了
修士(心理学)早稲田大学大学院 人間科学研究科 博士前期課程修了
<登録可能資格>(現在、未登録の資格)
公認会計士、司法書士、不動産鑑定士、中小企業診断士、社会保険労務士、宅地建物取引士、公認内部監査人、CFP、臨床心理士、税理士 他
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<専門分野>
経営戦略、営業戦略、マーケティング、間接部門改革、法務、財務、
金融、会計、税務、監査、事業承継、IPO、資産運用、不動産、
組織構築、人事制度、人事評価制度、目標管理制度、コーチング
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