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最終更新日  2024年06月23日

知識と知恵の違い

知識と知恵の違い。将棋の羽生善治 氏の名言に『知識は単に得ればいいというものではなく、知識を積み重ねて理解していく過程で知恵に変える必要がある』とあります。「知識」と「知恵」、普段何気なく使っている言葉ですが、皆さんはその違いを説明できますか?

知識と知恵

「知識」とは事柄について知っていること、「知恵」とは物事を理解し適切に処理する能力のことを言います。今回は、その違いを踏まえながら、「知識」を「知恵」に変えてビジネスに生かす方法について考えてみたいと思います。 

「知識」は大切、でもそれだけでは……
ビジネスにおいて、専門知識は不可欠です。その「知識」は、書物やテキストから得られます。職場におけるマニュアルもそのひとつです。いろいろな講座を受けることによっても「知識」は吸収できます。また、人との情報交換や、あるいはネットで検索して、そこから取得できる情報も「知識」と言えるでしょう。

 知識をインプットして蓄えることは大切です。でも、それはデータベースにしか過ぎないのではないでしょうか。「知識」をいくら豊富に持っていても、それだけで役に立つとは決していいきれず、大事なのはそれをいかに活かすかということです。

知識を知恵に変えるには

それでは、「知識」を生かすにはどうすれば良いでしょうか。

「百聞は一見に如かず」という言葉があります。百回聞いてもそれは「知識」に過ぎません。一度でも自分の目で見て体験することが大切だということではないでしょうか。知っていることと、実際に経験したこととでは大きな違いがあります。 

例えば、料理の本をいくら眺めていても、実際に作ってみなければ料理の腕は上達しません。最初は料理本のレシピを見ながら料理を作っていたとしても、試行錯誤をしながら工夫を加えているうちに、自分なりのレシピを見つけることができるようになるかもしれません。 

水泳も同じです。水泳の本を何度も読めば「知識」は得られますが、実際にプールに入って、手足をばたつかせて、試行錯誤しながら練習しなければ、泳げるようになれません。これが「知恵」です。

つまり、「知識」はあなたの経験を通して初めて「知恵」に変わり、自分の能力として身に付けることができるのです。

J・Bハリス先生の講演

私は、小学校5年生から、東京・市ヶ谷の語学スクールに通っていました。

その語学スクールの記念式典で、日本の英語教育者の草分け的存在で、旺文社の役員をしておられた、JB・ハリス先生(James Bernard Harris、日本名:平柳秀夫(ひらやなぎ ひでお)、がゲストとしてお越し下さり、「知識を、知恵に変えることが大切」という趣旨の講演を拝聴する機会がありました。 

JB・ハリス先生といえば、昭和20年代から昭和30年代生まれの方にとっては、「ラジオ英会話」の講師として、ご存じの方が多いと思います。ハリス先生の講演の要旨は、次のようなものでした。ただし、かなり昔の記憶のため、全てを正確に覚えていないことをご了承ください。 

アメリカのある町でクレープ屋を営んでいた、ジミーという人がいました。ジミーはクレープ屋の商売が、なかなか思うように儲からないことに悩んでいました。そこで、ジミーは、経営コンサルタントに「クレープで儲けるにはどうしたらよいか?」と相談をしました。

コンサルタントは、原価計算を実施した後、ジミーに『クレープに玉子を一つ入れることで売価が上がり、利益が2倍になります』と、アドバイスをしました。ジミーは、一つの「知識」を獲得したことになります。しかし、そのコンサルタントは「お客にどうやって、玉子入りのクレープを注文してもらうか」という「知恵」は持っていませんでした。 

ジミーは翌朝から早速、実践を始めました。お客様が来店すると、
『お客さん! 玉子を入れると一層美味しくなりますよ。玉子を一つ入れますか?』と尋ねます。

しかし、多くのお客は『いや、いらないよ!』と言います。ジミーは再び悩みます。どうしたら、お客に玉子入りのクレープを注文してもらえるかと真剣に考えました。

ある日の朝、ジミーはある実験を試みました。
『お客さん! 玉子は二つでいいですか?』と尋ねると、大半のお客は、『いや、一つでいいよ!』と返事をするようになりました。

こうして、ジミーは「玉子入りのクレープ」の注文に成功したのです。ジミーは、「知識」を「知恵」に昇華させたのです! 

当時、小学校5年生だった私は、「商売というのは、知識よりも知恵が大切なのだ」ということを学びました。

「知恵」は応用力・実践力

実務経験により業務上必要な能力や技術を身に付けるトレーニング方法をOJT(On the Job Training)と言います。 

多くの企業でOJTが導入されているのも、それが「知識」を「知恵」に変えるためのひとつの手段だからです。仕事の場面では、マニュアルどおりにいかないこともあるでしょう。現場では応用力や実践力が求められます。それらのスキルを高めるためには「知識」だけでなく「知恵」を身に付けることが必要なのです。 

「知恵」とは、経験を通し「知識」を応用して自分自身で考え、新たなアイデアや付加価値を付け加えて実践に役立てる能力なのです。「知識」がデータベースだとすれば、「知恵」はアプリケーションと言ってもよいでしょう。 

また、経験を重ねていくと、必要な「知識」をいつ、どこから、どのように収集すれば良いかもわかってきます。情報化社会と言われて久しい現代、溢れる情報に溺れることなく、「知識」を「知恵」に変えて仕事に活かすことができます。

ビジネスにおける「知識」と「知恵」の違い

知識とは

知識とは学んだ情報や事実のことです。学校や本、日本経済新聞、インターネットなどから得られる知識は、私たちが特定のトピックについて学んだり、調べたりすることで得られます。例えば、ビジネスに関する知識としては、市場の動向や商品の特徴、経済の基本などがあります。知識は私たちの頭の中に蓄積された情報です。

知恵とは

知恵は知識を使って問題を解決したり、より良い判断をする力や能力のことです。知恵は経験や洞察力、直感などから生まれます。知識を活かして物事を考え、どうすればうまくいくかを見極める力です。例えば、知識として市場の動向を知っていても、それを使って自分の商品を魅力的にするアイデアを思いつくことが知恵です。知恵は経験を通じて培われるもので、自分自身の考えや判断によって育まれます。

なぜ「知識」だけでなく「知恵」も重要なのか

ビジネスが常に変化し続けているからです。知識は過去や現在の情報を提供しますが、ビジネス環境は常に進化しており、新たな問題や課題が生じます。知恵はそれに対応する力であり、柔軟な発想や判断力を持っていることが求められます。「知識は過去」、「知恵は未来」なのです。

「知恵」を育むためには

1. 経験を重ねる

知恵は経験から生まれます。自分自身がさまざまな経験を通じて学び、成長していくことが大切です。成功や失敗を通じて得た教訓や気付きが、知恵を育む源となります。

2. 知識を実践に結びつける

知識は情報の集まりですが、それを実際の場面で活用することが重要です。知識を使って問題解決や意思決定を行う経験を重ねることで、知識が知恵へと変わっていきます。例えば、学んだビジネスの知識を実際の経営に活かし、成功体験を積むことで知恵を養うことができます。

3. チームとの協力を活かす

知恵は一人で生み出すものではありません。周りの人々との協力や意見交換を通じて、より良いアイデアや解決策を生み出すことができます。優れたチームを組んで、お互いの知識と経験を共有し合いましょう。

4. チームとの協力を活かす

知恵を養うためには、自分の視野を広げることも大切です。新しい情報や異なる意見に対して開かれた姿勢を持ち、柔軟な思考を身につけましょう。それによって、新たなアイデアや判断を生み出すことができます。

経営者として、知識と知恵の両方を活かすことが重要です。知識は基礎となる情報や事実を提供し、知恵はそれを使って問題を解決し、ビジネスの成功につなげる力です。中小企業経営者の皆様には、自身の知識を広げることに努め、知恵を養っていくことをお勧めします。 

私も経営コンサルタントとして、知識と知恵を最大限に活用し、皆様のビジネスの成長をサポートしてまいります。共に学び合い、成功への道を切り拓きましょう。

コンサルタントの優劣は「知恵」の有無

一般的な経営コンサルタントは、クライアントに「知識」しか与えることしかできません。しかし、クライアントの仕事を俯瞰的に観察し、分析し、アドバイスをすることはできても、コンサルタント自身が「経験」・「体験」を積んでいない場合が大半です。このことは、いわゆる「士業」と言われる「先生」も同様です。 

当社の最大の強みは、クライアントに「知識」に止まらず「知恵」を与えることができるが点だと自負しております。その最大の理由は、当社のコンサルタントは、徹底して「現場」で実務をしてきた経験があるからです。「現場が師匠」なのです。

この「現場主義」こそが、他のコンサルタントたちと、決定的な違いだと考えております。

2023年08月24日

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