経営コンサルティング・人材育成コンサルティング・個人コンサルティング・FPコンサルティング
経営コンサルティング、人材育成コンサルティング、個人コンサルティング、FPコンサルティング
中小企業・中堅企業で実績 国内独立系コンサルティングファーム
本稿執筆時、新型コロナウイルス感染症の影響で1年延期となった「東京2020オリンピック競技大会」が開催中です。日本人メダリストのインタビューを聴いていると『努力は必ず報われる』とか『努力は決して裏切らない』という発言に違和感を覚えました。
男子体操の内村航平選手は得意の、種目別鉄棒の演技中に鉄棒から手が離れて落下し「予選落ち」しました。史上最高の体操選手とされる内村選手は、これまでのオリンピックで計7個のメダルを獲得しています。2012年のロンドン大会に続き、2016年のリオデジャネイロ大会においても、男子個人総合を2連覇し、44年ぶりとなる偉業を達成しています。内村航平選手は、努力不足が原因で「予選落ち」したのでしょうか?
スポーツに限らず、学校の入学試験、資格試験、また人生途中過程においては数多くの勝負の時があります。勝つこともあれば、負けることもあります。「勝つも負けるも時の運」という諺もあります。勝敗は、人知では計りがたい何物かに支配されているものだと考えます。
勝敗は、何に支配されているのでしょうか?
「運も実力のうち」という諺もあります。私は「実力」「能力」があるから必ず勝つのではなく、「運」が良かったことで「努力」が「勝利の因」になって表面化したものと考えます。
勝負に勝つためには「運」の有無が大きな要素を占めると思料いたします。
鎌倉時代の僧 日蓮は、門下である武士の四条金吾(しじょうきんご)に対し、次のように仰せになっています。
『夫(そ)れ運きはまりぬれば兵法もいらず・果報(かほう)つきぬれば所従(しょじゅう)もしたがはず』
<現代語訳>
「いかに知識や才能ある人であろうと、いかに努力を積み重ねた人であろうと、ひとたび「運」を失えば、どんな兵法も役に立たなくなり、果報が尽きてしまえば、家来も従わなくなるのです」
私はこの話から、経営者として事業で成功するためには、「運」と「血の滲むような努力」の2つが必要であると結論しました。
経営の神様といわれている松下幸之助 氏は、採用試験面接の最後に「君は運がいいか?」と質問しました。学歴や筆記試験、面接試験の成績がどれだけ良くても、「運が悪いです」と答えた人は、躊躇せずに「不採用」にしていたという話は、あまりにも有名です。
では、如何にしたら「運」を良くすることができるのでしょうか?
その解は「経営相談」や「社長塾」などの機会にお話しさせていただきたいと思います。
2021年8月24日
英知コンサルティング株式会社
代表取締役 社長兼CEO
Executive Consultant
清水 一郎