最終更新日 2024年08月03日
後藤は関東大震災後に内務大臣兼帝都復興院総裁として、東京の帝都復興計画を立案・推進した。彼は「焼土の全てを公債の発行により買い上げ、100m 弱の幅員と中央に緑地帯を持つ広大な街路を新しく建設し、整理後にそれらを払い下げる」という、膨大な費用を伴う壮大な復興案を掲げた。
後藤が提案した「焼土の買い上げ」は実現しなかったものの、焼失区域では精力的な都市整備が進められた。後藤は後に訪れるモータリゼーション時代を見通しており、この先見性は特筆に値する。
都市を復興するうえでは、被災直後に発生するニーズのみならず、将来の中長期的な都市・社会・生活のありかたを展望する構想力が強く求められるが、これを示唆するエピソードと言える。 畦道(あぜみち)のまま市街化した近世のまちは、土地区画整理事業によって幅員4m 以上の生活道路や上下水道・ガス等のインフラ整備がなされ、またオープンスペースや防災公園が分散的に配置され、不燃化された鉄筋コンクリート製の小学校と震災復興橋梁が並ぶ近代都市へと生まれ変わった。
道路建設は無秩序な市街地の再現を恐れ迅速に行われたが、その際は従来までの都市建設における道路構造の主流であった格子状道路でなく、自動車の通過交通効率の良い放射環状路が計画・建設された。 南北軸としての「昭和通り」、東西軸としての「靖国通り」、環状線の基本となる「明治通り」などが建設された。
当初の案では、主要街路の幅員は広い歩道を含め70mから90m、中央または車道・歩道間に緑地帯を持つという大規模な構想で、自動車が普及する以前の時代ではその意義が理解されにくかった。 いまだ記憶に新しい「3・11」東日本大震災。不幸だったのは、天災と人災とが重なったことだ。
さらに残念なのは、関東大震災のときのような斬新な復興計画が国からも地方からも出てこないし、それを実行する『自ら泥をかぶれるリーダー』が現れないことであろう。いま後藤新平という人物に、時代のスポットライトがあたろうとしている。
政治家としての後藤新平は『政治は、万民のためを判断基準とする王道を歩むべきで、権謀術数による覇道は排すべきだ』との言葉を残している。 後藤は医師としても高い評価を受けた。
1882年(明治15年)、愛知県医学校(現・名古屋大学医学部)の医師としての実績や才能を見出され、軍医の石黒忠悳に認められて内務省衛生局に入り、医者としてよりも官僚として病院・衛生に関する行政に従事した。 1890年(明治23年)、ドイツに留学。西洋文明の優れた部分を強く認める一方で同時にコンプレックスを抱くことになったという。帰国後、留学中の研究の成果を認められて医学博士号を与えられ、1892年(明治25年)には内務省衛生局長に就任した。
2023年09月01日(関東大震災から100年目の日)
監 修 清水 一郎
英知コンサルティング株式会社
代表取締役 社長兼CEO Executive consultant
<専門分野>
経営戦略、営業戦略、マーケティング、間接部門改革、法務、財務、金融、
マクロ経済、会計、税務、監査、IPO、資産運用、不動産、組織、人事、
人材育成、コーチング
<職歴>
・大蔵省(現 財務省/官僚)
・等松青木監査法人(現 有限責任監査法人トーマツ
/会計士補・公認会計士・税理士)
・東証JQ 精密機器(常務取締役 兼 CFO)
・東証JQ 小売(常務取締役 兼 CFO)
・東証一部 商社(代表取締役副社長 兼 COO)
・当社 代表取締役社長兼CEO(現任)
<学歴>
・東京大学大学院 法学政治学研究科 博士前期課程・博士後期課程 修了
・一橋大学大学院 経営管理研究科 博士前期課程・博士後期課程 修了
・慶應義塾大学大学院 経済学研究科 博士前期課程 修了
・早稲田大学大学院 人間科学研究科 博士前期課程 修了
英知コンサルティング株式会社は、ベンチャー・中小企業・中堅企業の「経営改革による業績向上」に特化した、国内独立系コンサルティング・ファームです 。
経営コンサルティング、および組織・人事コンサルティングなど、様々なサービスをご用意し、企業様の「人材育成による業績拡大」をご支援させて頂いております。
経営コンサルタントに依頼することは、経営幹部を1人雇うことと同じと考えます。当社のコンサルタントが、中小・中堅企業経営者様の経営参謀・戦略ブレーンとして経営者様を継続的にサポートして参ります。
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英知コンサルティング株式会社
代表取締役 社長兼CEO
代表パートナー
Executive Consultant 清水 一郎
<職歴>
・大蔵省(現 財務省/官僚)
・等松青木監査法人(現 有限責任監査法人トーマツ
/会計士補・公認会計士・税理士)
・東証JQ 精密機器(常務取締役 兼 CFO)
・東証JQ 小売(常務取締役 兼 CFO)
・東証一部 商社(代表取締役副社長 兼 COO)
・当社 代表取締役社長兼CEO(現任)
<学位>
博士(法 学)東京大学大学院 法学政治学研究科 博士後期課程修了
博士(経営学)一橋大学大学院 経営管理研究科 博士後期課程修了
修士(経済学)慶應義塾大学大学院 経済学研究科 博士前期課程修了
修士(心理学)早稲田大学大学院 人間科学研究科 博士前期課程修了
<登録可能資格>(現在、未登録の資格)
公認会計士、司法書士、弁理士、不動産鑑定士、中小企業診断士、社会保険労務士、
宅地建物取引士、公認内部監査人、CFP、臨床心理士、税理士 他
代表取締役 社長兼CEO
代表パートナー
Executive Consultant
清水 一郎
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<専門分野>
経営戦略、営業戦略、マーケティング、間接部門改革、法務、財務、
金融、会計、税務、監査、事業承継、IPO、資産運用、不動産、
組織構築、人事制度、人事評価制度、目標管理制度、コーチング
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